数週間前のこと、自室のフローリングの隅、壁との境目に、小さな黒い点のようなものがあるのに気がついた。最初はゴミかホコリだと思っていたのだが、次の日も同じような場所に同じような黒い点がある。気になって近づいてみると、それはゆっくりと動いていた。虫だ!体長はわずか2ミリほど。色は真っ黒で、触角のようなものがあり、脚も確認できる。でも、翅はないようで、飛ぶ気配は全くない。潰してしまうのは簡単だけど、なんだか気になって、しばらく観察してみることにした。スマホでマクロ撮影を試みる。拡大してみると、少し丸みを帯びた体つきをしている。動きは非常にゆっくりで、壁際をひたすら移動しているようだ。一体何を食べているのだろうか。ネットで「黒い 小さい虫 飛ばない 部屋」と検索してみる。候補はいくつか出てきた。トビムシ?チャタテムシ?それとも何かの幼虫?写真を見比べても、小さすぎて判別が難しい。ただ、どの情報を見ても、直接人に危害を加えるような危険な虫ではなさそうだ。数日間、意識して部屋の隅を観察してみた。すると、同じような黒い小さい虫が、数匹いることが分かった。特に、窓際の湿気が溜まりやすい場所や、本棚の近くで見かけることが多い。彼らは、私が近づくと動きを止めたり、物陰に隠れたりする。とても臆病なようだ。もしかしたら、部屋のホコリや、わずかなカビなどを食べてくれているのかもしれない?そう思うと、無理に駆除する必要もないような気がしてきた。もちろん、大量発生したら話は別だが、今のところ数匹程度。部屋の換気をこまめに行い、掃除をもう少し念入りにすれば、自然といなくなるかもしれない。あるいは、この小さな黒い住人たちと、うまく共存していく道もあるのだろうか。もう少し、彼らの静かな生活を見守ってみようと思う。この観察が、私の部屋の環境を見直すきっかけになったのは確かだ。
部屋の隅の小さな黒い住人観察日記