ゴキブリを見つけたとき、多くの人が真っ先に頼るのが殺虫剤だ。しかし、ゴキブリに殺虫剤を使ってもなかなか減らない、あるいはすぐにまた出てくると感じたことはないだろうか?実は、殺虫剤の使い方を間違えると効果が半減するばかりか、逆にゴキブリを繁殖させる原因にもなってしまう。本記事では、ゴキブリに殺虫剤を使う際の正しい方法と、その注意点について詳しく解説する。まず、ゴキブリ駆除に使われる殺虫剤には、主に3つのタイプがある。即効性のあるスプレータイプ、巣ごと壊滅を狙うベイト剤(毒餌タイプ)、そして家全体に影響を与えるくん煙剤(燻煙タイプ)だ。それぞれの特性を理解し、適切な状況で使い分けることが重要になる。スプレータイプは、目の前にいるゴキブリをすぐに退治するのに適している。しかし、スプレーをかけても逃げられてしまうと、ゴキブリは危険を察知し、別の隠れ場所へ移動することがある。さらに、スプレーを使いすぎると、殺虫成分に耐性を持つ個体が生き残り、次世代のゴキブリが薬剤に強くなってしまう可能性もある。そのため、スプレーはあくまでも緊急用と考え、巣ごと駆除するためにはベイト剤を併用するのが効果的だ。ベイト剤は、ゴキブリに食べさせて巣に持ち帰らせることで、集団ごと駆除する仕組みだ。ベイト剤を使う際に重要なのは、ゴキブリが餌と認識しやすい場所に置くこと。例えば、キッチンの隅や冷蔵庫の下、水回りの近くなど、ゴキブリがよく出没するポイントに配置すると効果が高まる。