「家の中で蜘蛛を見つけたけど、もしかして毒グモ！？」蜘蛛に対して、恐怖心や嫌悪感を抱く方は少なくありません。特に、毒グモの存在を知っていると、不安になることもあるでしょう。ここでは、家の中で見かける可能性のある毒グモの種類、見分け方、そして、もし毒グモに遭遇してしまった場合の対処法について詳しく解説します。まず、日本国内で注意が必要な毒グモとして、セアカゴケグモとカバキコマチグモが挙げられます。セアカゴケグモは、オーストラリア原産の毒グモで、メスは腹部に赤い模様があるのが特徴です。セアカゴケグモは、本来、屋外に生息していますが、近年、物流などを通じて日本国内に侵入し、生息域を広げています。セアカゴケグモに咬まれると、激しい痛みや腫れ、発熱、吐き気などの症状が現れることがあります。重症化すると、筋肉の麻痺や呼吸困難などを引き起こすこともあります。次に、カバキコマチグモです。カバキコマチグモは、日本在来種の毒グモで、体色は黄色っぽい褐色をしています。カバキコマチグモは、草むらや畑などに生息していますが、まれに家の中に侵入してくることもあります。カバキコマチグモに咬まれると、痛みや腫れ、痒みなどの症状が現れます。そして、これらの毒グモの見分け方です。セアカゴケグモは、メスの腹部にある赤い模様が特徴的です。カバキコマチグモは、体色や大きさだけでは、他の蜘蛛と見分けるのが難しい場合があります。もし、毒グモかどうか判断できない場合は、むやみに触らず、専門業者に相談することをお勧めします。さらに、毒グモに遭遇してしまった場合の対処法です。もし、毒グモに咬まれてしまった場合は、まずは傷口を水で洗い流し、清潔な布で覆いましょう。そして、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。また、可能であれば、咬まれた蜘蛛の種類を特定するために、写真などを撮っておくと良いでしょう。最後に、毒グモの侵入を防ぐための対策です。毒グモは、屋外から侵入してくることが多いため、窓やドアの隙間を塞いだり、網戸を設置したりするなどの対策が有効です。また、庭やベランダなどに、クモの巣が作られやすい場所がないか確認し、定期的に清掃することも大切です。