- 
          
窓やベランダはゴキブリの玄関!今日からできる対策
窓やベランダは、私たちにとっては外の空気を取り入れたり、景色を楽しんだりするための快適な空間ですが、ゴキブリにとっては室内へ侵入するための格好の玄関口となります。特に、クロゴキブリは飛翔能力があり、ベランダの手すりなどに一旦着地してから、開いた窓を狙って侵入してくるケースが後を絶ちません。窓やベランダからの侵入をいかに防ぐかが、家全体の防御力を高める上で非常に重要です。最も基本的な侵入経路は、やはり「網戸の隙間」です。網戸を閉めていても、サッシとの間にわずかな隙間ができていたり、経年劣化で網戸自体が歪んで隙間が生じたりしていることがよくあります。ゴキブリはこの数ミリの隙間を見逃しません。また、網戸に小さな破れや穴が開いている場合も、彼らにとっては何の問題もない入り口となります。夜間、室内の明かりに誘われて網戸に集まり、隙間を探して侵入のチャンスをうかがっているのです。これを防ぐためには、まず網戸とサッシの間に隙間ができていないかを確認し、もし隙間があれば、隙間を埋めるための専用のブラシシール(モヘア)を貼り付けるのが効果的です。網戸の破れは、専用の補修シールでこまめに塞ぎましょう。また、ベランダの環境そのものも侵入を誘発する原因となります。植木鉢やプランターをたくさん置いていると、その受け皿に溜まった水がゴキブリの水飲み場となり、鉢の下の湿った土が隠れ家となってしまいます。不要な物をベランダに置きっぱなしにしていると、そこがゴキブリの巣になってしまうこともあります。ベランダは常に整理整頓を心がけ、水はけを良くしておくことが大切です。さらに、ゴキブリが嫌うミントやハッカ系の香りのする忌避剤を、網戸やサッシ周りにスプレーしておくのも有効な予防策です。窓やベランダを単なる開口部ではなく、家を守るための「防衛ライン」として意識することが、ゴキブリのいない快適な暮らしに繋がります。