我が家の庭には、毎年夏になるとどこからともなくスズメバチがやってきます。そこで、ペットボトルを使った自作スズメバチトラップに挑戦してみることにしました。インターネットで調べた「最強」と言われるレシピ、酒と酢と砂糖、そして家にあったブドウジュースを混ぜて誘引液を作り、ペットボトルを加工して庭木に吊るしました。正直、半信半疑でしたが、設置して数日後、恐る恐る中を覗いてみると…なんと、数匹の大きなスズメバチが入っているではありませんか!「やった!」と思わず声を上げてしまいました。効果があることが分かると、少し楽しくなってきて、家の周りの複数箇所に自作トラップを設置。面白いようにスズメバチが入る日もあれば、全く入らない日もあり、誘引液の配合や設置場所を微調整する日々が続きました。しかし、喜びも束の間、問題が発生しました。トラップの回収です。中にはまだ生きているスズメバチがいることもあり、近づくだけでブンブンと羽音を立てて威嚇してきます。ゴミ袋に入れるのも一苦労で、毎回冷や汗をかきながらの作業でした。また、ある時はカブトムシやクワガタ、そしてミツバチまで入ってしまっているのを発見し、罪悪感に苛まれました。これはこれで問題だな、と。そこで、翌年からは市販のトラップも試してみることにしました。いくつか種類を試しましたが、誘引液が最初からセットされているタイプは設置が楽で助かりました。捕獲性能も、自作トラップと遜色ないか、むしろ安定しているように感じます。ただ、やはり回収時の恐怖は変わりません。ある程度蜂が溜まったら、遠くから殺虫スプレーを少しだけ噴射して動きを止めてから回収するようにしましたが、それでも毎回緊張します。トラップを設置するようになってから、庭でスズメバチに遭遇する頻度は確かに減ったように感じます。特に、春先に設置することで、大きな巣を作られるのを防げているのかもしれません。しかし、トラップだけでは安心できないことも事実です。昨年は、気づかないうちに軒下に小さなアシナガバチの巣ができてしまい、結局業者さんに駆除してもらいました。スズメバチトラップは効果はあるものの万能ではなく、設置や回収には危険も伴います。安全に配慮しつつ、他の対策と併用するのが現実的です。巣を見つけた場合は、無理をせず専門業者に任せるのが最善だと実感しています。
我が家のスズメバチ捕獲器攻防録